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2011年度GBN決勝ステージの最終章となる全国大会GBN DOME FINAL'2011。

前年の'2010全国大会は東日本大震災の影響で急遽ナゴヤドーム開催となったが、今年は無事に聖地・東京ドームでの開催が実現し、関西代表のナックが見事全国初出場にしていきなり日本チャンピオンに輝いた。

この日の出場チームは皆が一様に全国初経験となる中で、唯一ナックだけは地区決勝に過去複数出場実績あり。つまり全国進出目前で敗退する悲運に泣き続けたチームだった。

関西勢としては'08年の中央シャインズ以来となる3年ぶりの日本王座奪還となるが、中央シャインズと言えば、奇しくもまさにナックの関西制覇・全国進出を幾度と無く阻み続けた宿敵中の宿敵である。つまり実に運命的な日本王座継承劇を持って'11全国は幕を閉じ、これにより2011年度シーズン全日程が完全終了した。


最高の立ち上がりを見せたナック先発・宇都宮は5回を無失点に抑える
3回に3番・毛利がライトへ先制タイムリー
6回から登板の2番手・阪本は替わり鼻の大ピンチを凌ぐ
3番・毛利は結局この試合3安打と大当たり
【全国決勝 in 東京ドーム】
ナック(関西代表) vs Heaven's Powers(関東代表)
遂に'2011シーズンの全国最強チームが決まるGBN DOME FINAL決勝戦。

先攻の関西代表・ナックは4度目の関西決勝挑戦で遂に悲願の関西初優勝を果たし、つまり裏を返せば関西では毎年優勝候補大筆頭に挙がる超強豪チーム。そのドラマ性故に、全国はこれが初ながらも、日本中にその名が轟く超有名チームであり、攻守に渡る活躍で【関西決勝(京セラドーム)】での関西MVPに輝いた好捕手・阪本を中心に、全国一気登頂を狙う。

対する後攻の関東代表・Heaven's Powersは関東決勝、そして直前の全国準決勝を共にビッグエース・金田の完封で勝ち上がっており、その金田こそ流石にこの決勝はベンチスタートとはなったものの、自他共に認める"大人の野球"でこちらもこのまま一気に全国初制覇を目論む。
左腕・和久井、無難な立ち上がり
Heaven's Powers先発はサウスポーの和久井。その和久井は初回二死からナック3番・毛利にセンター前ヒットで出塁を許すも、金田に劣らぬ安定感で後続を簡単に片付けて結局このを零封、実に無難な立ち上がりを見せる。
3回にナックが先制
試合が動いたのは3回、ナックは一死から1番・山下が四球で出塁、その後好走塁などで二死三塁の絶好機を作ると、初回に安打を放った3番・毛利がここでも鮮やかにライトへタイムリーを放ち、待望の1点を先制する。
Powers継投に出る
先制を許したHeaven's Powersは、続く4回から先ほど準決勝を一人で投げ抜いた金田を強行登板。流石に疲れの見える金田をナックが攻め立てるも、要所を渾身のピッチングで凌ぎ、2イニングを見事ゼロに抑えると、さらに6回からは3番手・稲坂に繋ぎ、この稲坂は2イニングをパーフェクトに抑えるなど、共に見事な好リリーフを見せて味方の反撃を待つ。
飛田本突わずかにタッチアウト、同点ならず
6回裏、ナックは宇都宮に替え、2番手・阪本をマウンドへ送ると、Powersは1番・佐藤慎が鮮やかなセンター前ヒットで出塁、続く2番・飛田もストレートの四球で歩いて、阪本の替わり鼻に襲いかかる。その後一死一三塁となり、4番・野田の時にエンドラン。しかしナックバッテリーが冷静に外して一塁ランナーを挟むと、その一瞬の隙を突いて三塁ランナー快足・飛田が果敢に本塁突入し、会場中の誰もが前のめりになるほどの際どいホームクロスプレーに。セーフなら同点だったこの大プレーに対し、審判は間一髪アウトの判定。Powers無念同点ならず、ナックは大きなピンチを辛くも凌ぐ。
ナックが全国頂点に立つ
続く最終回も猛攻を仕掛けたいPowersだったが、先ほど窮地を凌いだ阪本が完全に立ち直り、最終回を三者凡退に抑えてゲームセット。スコア1−0、文字通りの"シビレ勝ち"でナックが見事全国初制覇を果たした。
Powers先発・和久井は3回に1点を失う
1点を失ったPowersは次の回から金田にスイッチ
6回からは3番手・稲坂が2イニングを零封
6回裏、飛田が果敢にホームを突くも惜しくもタッチアウト


#10・吉川哲監督(ナック):

『しんどかった。選手には常に、いつも通り出来たらいい、実力は変わらないから、背伸びするなと伝えている。東京ドームは2回目、素晴らしい球場ですね。先発の宇都宮が足首をひねるアクシデントはあったが、最初から継投でいく予定だった。皆が戦力として使える選手なので、全員が出れてよかった。(改めて日本一になって)嬉しいですね。また、頑張ります。』

#7・毛利選手(ナック):

『いつも通りに起き、いつも通りに朝のアップをし、浮ついた気持ちはあったと思うが、平常心でやれたのが良かった。(いつも)力が入ったら絶対に打てない、リラックスしてバットを出すことだけを考えている。MVPと言われても、1-0、皆で取った勝利。凌いで勝った優勝なので嬉しいです。去年は予選で負けて、ずっと全国大会に進めなかった。今年はしょっぱなつまづいているが(苦笑)、盛り返して二連覇目指して頑張ります!』

#26・宇都宮投手(ナック):

『東京ドームのマウンドは初めて。堅かったが、投げやすかった。調子は良かった、まっすぐは走っていたと思う。(試合途中で足首をひねる)足、痛いです。痛みがある中で我慢して投げた。日本一になって率直に嬉しい。長い付き合いのメンバーで、皆いい歳だが、このメンバーと高いレベルのところでやれるのは有難い。今後も続けて勝てたらいいなと思います。』

#23・藪田監督(Heaven's Powers):

『相手投手も良く、5回から捕まえられるかなと思っていたところで交代されて、変わった投手からもチャンスを作ったが、結果残念だった。飛田は唯一、足が使える選手で、面白い形にはなったが・・・エンドラン外された時点で、一塁ランナーが挟まれて、三塁ランナーが突っ込むというのは作戦だった。エンドランが決まっていれば、一番良かったが、敵も落ち着いていた。先発した和久井も40歳を超えているが、よく投げてくれた。ただ次、9年かかると50歳になってしまうので、また(早く)来たいと思います。』

#4・飛田選手(Heaven's Powers):

『(6回の本突)練習からやっているプレイ。エンドランがかかっていた。自分の中では完全にセーフだったが、審判がアウトと言ったらアウト、仕方がない。あと一歩で日本一は逃したが、シーズンを通して、毎試合1点を争う試合で、自分の足でかき回せたらいいなと(いつも)思っているが、(この試合は)それがうまく行かなかった。今年も頑張ります。』

#17・和久井投手(Heaven's Powers):

『東京ドームのマウンドは二回目。投げていて気持ち良いですね。今日はカーブが抜け気味だった。打たれたボールは、シンカー系、うまく打たれた。点を取られたのは四球のランナー。あの回だけが、しっくりいかずに残念だった。久しぶりのマウンドで立ち上がりはストライクが入らなかったです。』

#11・金田投手(Heaven's Powers):

『中部とか関西とか、ここまで来ないと戦えないチームさんと出来たことが良かった。長い野球人生だが、良い経験が出来た。今年ももうはじまっているので、頑張りたいと思います。』









Powers先発・金田は関東決勝に続きこの試合も完封
初回一死から2番・飛田が内安打で出塁、これがPowersこの試合唯一のヒットとなった
毎回のように走者を背負うが、要所を堅実な守備で凌いだ
敵の再三の二盗を見事な肩で封じまくった捕手・佐藤健
【全国準決勝 in 東京ドーム】
GreenArmy(中部代表) vs Heaven's Powers(関東代表)
全国決勝進出の懸かる準決勝は、共に地区決勝を完封で勝ち上がった好投手擁するチーム同士の激突。

先攻中部代表・GreenArmy【中部決勝(京セラドーム)】を8-0完封で制して中部初制覇を果たしており、これが全国初出場となる若きチーム。自身初の全国制覇と同時に、中部勢としては'09年のTIMEOUT以来2年ぶり2度目の日本王座奪回を目指す。

対する後攻関東代表・Heaven's Powersは先の【関東決勝(西武ドーム)】を壮絶投手戦の末に制し、出場7年目で初の関東制覇の悲願を成し遂げたばかりで、故にこちらもこの全国の舞台は初。当大会創生期の関東決勝で、初代東京ドームファイナリストに輝いたアノ懐かしき桜ヶ丘歯科センター野球部の兄弟チームとあって、当時出場した選手も多数在籍。つまり多くの選手が、もはや初老の域、いや、大ベテランの域に達し、見事な風格を漂わせつつ、あの日東京ドームに置き忘れた優勝の二文字を取り返すべく再びこの舞台に舞い戻った。
関東MVP金田いきなりヒットを浴びるも抜群の安定感
まずマウンドに上った大漢はHeaven's Powersの大エース、関東MVPの金田。いきなりGreenArmy先頭の岡村にライト前ヒットを許し、その後二塁に送られ初回からピンチを招くも、後続を危なげなく討ち取って、関東決勝に同じく抜群の安定感を披露する。
中部MVP伊藤も初回走者を出すも見事な立ち上がり
対するGreenArmy先発は中部MVPの絶品左腕・伊藤。一死から2番・飛田の気迫のヘッドスライディング内安打を許すも、捕手・坂野竜が二盗を阻止するなど、初回を三人で片付けこちらも見事な立ち上がりを見せて、両MVP同士の壮絶な投げ合いが幕を開ける。
攻めるArmy、凌ぐPowers
2回以降、GreenArmyはヒットやエラーなどで毎回のように出塁。4回には4番・前原が中前ヒットを放ち一死一二塁、続く5回にも7番・坂野祐がこの日2本目となるヒットで一死二塁と攻め立てるも、金田の巧みな投球と固い守備に阻まれ得点ならず。Heaven's Powersは終始慌てることなく、まさに大人の加齢臭風格を存分に漂わせながら、全て落ち着いて凌ぎ切る。
伊藤2回以降は圧巻のパーフェクトピッチング
結局伊藤は2回以降Heaven's Powers打線をパーフェクトに抑える圧巻のピッチング。中部決勝での好投をさらに上回る実に素晴らしい快投ぶりをこの大舞台でも惜しげもなく披露して、ひたすら味方の援護点を待ち続ける。
最後も佐藤健の強肩で締める
どうしても点の欲しいGreenArmyは、最終回も金田の前に忽ち二死とされるも、6番・平井が制球力抜群の金田から初の四球を選び執念の出塁。ここで、ここまで2安打の7番・坂野祐の3打席目を迎え、GreenArmy最後に大きな好機を掴むと、この局面で果敢に二盗を試みる。しかし、ここまで再三相手の二盗を阻止してきた佐藤健捕手の強肩に遭い、ここでも二塁憤死でゲームセット。最後まで守り抜いたHeaven's Powersが勝利を掴み、金田投手の爽やかな笑顔が炸裂、全国決勝初進出を決めた。
Army先発・伊藤も素晴らしいピッチングで零封するが・・・
初回のPowers唯一の走者の二盗を捕手・坂野竜が強肩で指す
4回に4番・前原の中前ヒットで好機を作るが得点ならず
この試合2安打の7番・坂野祐が5回一死からヒットで出塁、二塁に進むもこの回も得点ならず

#23・藪田監督(Heaven's Powers):

『ドームだからと言って、浮足立たずに出来たのは良かった。9年前に別のチーム(桜ヶ丘歯科センター野球部)で来たときは、ドームで戦い方を変えてしまって悔いの残る経験があるので、普段通りの野球を心掛けた。相手投手もよく、ほぼチャンスはなかったが、四球を出さないとか、野球をよく知っているメンバーが集まっているので、要所で締まった野球が出来たと思う。(決勝に向けて)相手(のナック)はよく名前を聞く強豪さんなので、どこまで出来るか、いつも通りのうちの野球をしたいと思います。』

#11・金田投手(Heaven's Powers):

『(関東決勝から連続完封)奇跡ですね。いい緊張感がある中で楽しめました。打たれるのは仕方ない、ピンチでどれだけ粘れるかを意識した。3回ほどランナーを出したが、そこで一本を許さなかったのが大きかった。相手が若いチームで、どんどん走ってチャンスを広げられたく無かったので、盗塁を3つ刺してくれた佐藤健捕手に助けられた。9年前は別のチーム(桜ヶ丘歯科センター野球部)で来た時は緊張したが、今回は他のメンバーよりも冷静になれたと思います。』

#45・佐藤健捕手(Heaven's Powers):

『二盗を三回刺したのは大きかった。相手は足も速かったし、気を使った。東京ドームは人工芝なので、ワンバウンドでもいい、捕ったらすぐに低めに投げることだけを意識した。(金田投手は)まっすぐが走っていたので、まっすぐ中心で、変化球を見せ球に使った。相手はいいスイングしていた。(決勝に向けて)ここまで来たら、1点取って勝ちたいです。』

#27・坂野竜監督(GreenArmy):

『日本一目指してやってきたので悔しい。相手がどんなチームなのか全然わからなかったので、いつも通り、自分たちがやってきた、動いて元気のよい野球を徹底した。ヒットも出て、いいカタチもあった、あとは誰かが突破口を開くだけだったが、もう一本が出なかった。(先発の伊藤投手は)完璧、点を取られる気がしなかった。(点を取って援護出来なかった)野手が悪かったですね。』

#23・伊藤投手(GreenArmy):

『相手ではなく、自分たちの野球が出来れば勝てると思っていた。いつも通りに坂野竜さんの構えたところに投げる投球が出来たのは良かったが、勝てなかったのはすごく残念。また、リベンジします。』

#7・坂野祐(GreenArmy):

『チャンスは作れたが、思うように点が取れなかった。これが軟式野球の難しさと感じた。相手投手が打たせて取るタイプだったが、僕達が点を取れないことで、後半に行くにつれて調子よくさせてしまった。(自分の打席を振り返って)ゴロを打つことを考えていた。二打席目はゴロアウトでもOKと思っていたが、うまく引きつけて打つことが出来た。(盗塁3つ刺されたのが痛かった?)うちはどんどんと仕掛けていくのがスタイル、次も頑張ります。』


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