TOP 大会結果 大会グランド情報 対戦結果報告フォーム 対戦期限延期申請フォーム 登録内容変更申請フォーム
大会記事バックナンバー 大会スケジュール 交流用掲示板 ベースボール・マガジン リンク集 お問い合わせ

(写真)攻守に渡る活躍でチームの関西初制覇に貢献したナック・阪本捕手がMVPを獲得
2回表、先頭の5番・宇都宮のヒットを足掛かりにナックが1点を先制

3回表、4番・阪本のタイムリーなどでナックがリードを3点に広げる

サントリーフーズ先発・谷角は4回以降完全に立ち直り味方の反撃を待つ

阪本捕手の好守でナック再三のピンチを凌ぐ

5回裏、6番・遠藤のタイムリーでサントリーフーズが遂に1点を返し反撃に出るも届かず


出場8年で4年ぶり4度目の決勝進出となる超有名強豪チームナック。毎年優勝候補筆頭に挙げられるも過去3度のドーム決勝ではいずれもよもやの敗戦に遭い続けた彼らが4度目の挑戦に迎えた相手は、出場7年目で悲願のドーム決勝初進出を堂々の予選1位通過から決めたサントリーフーズ

共に関西初制覇を懸けた激突は、サントリーフーズが終始押し気味に進める展開となるも、巧みな試合運びで序盤に3点のリードを奪ったナックが、阪本捕手の好リードなどでサントリーフーズの猛攻を1点で凌ぎ切り、遂に積年の悲願だった関西初制覇を手繰り寄せた。





1回 表: サントリーフーズ先発は弾むように躍動感溢れるサイドスローの谷角。一死から二番・前田敦をフルカウントから四球で歩かせると、その後もナックの各打者の粘り強い打撃の前に初回から相当な球数を投げさせられる。しかし何とか後続を断って、まずは初回を無難にゼロで立ち上がる。
裏: ナック先発は大きなフォームからキレのある速球を投じる前田真。いきなり一番・上原に左前ヒットを浴びると、二番・迫にも三塁線へ運ばれ、無死一、二塁とされる。しかしここから慌てずに中軸をキッチリ三人で片付け、こちらも何とか無失点で切り抜ける。
2回 表: ナックは先頭の五番・宇都宮が右前ヒットで出塁。その後二死二塁となって、八番・池宮城の三ゴロをサード竹内がファーストへ悪送球。その間に二塁ランナー還って、ナックが1点を先制する
裏: 点を取られた直後のサントリーフーズは一死からエラーでランナーを出し、その後二死二塁と初回に続きまたも好機を作るも、後続倒れまたも得点ならず。前田この回も零点で凌ぐ。
3回 表: 追加点の欲しいナックは一死から一番・山下が三塁線を破る二塁打で出塁。続く二番・前田敦も一塁強襲ヒットで続き、一死一、三塁の得点機を迎える。ここで三番・毛利内野ゴロに倒れるも、その間にサードランナー還って1点を追加。なおも二死二塁から主砲四番・阪本がライト前へ綺麗に弾き返すタイムリーを放ちもう1点。結局ナックはこの回2点を加え、リードを3点に広げる。
裏: 追い上げたいサントリーフーズは一番・上原が死球で出塁。二番・迫が内野安打で続き、無死一、二塁と初回と同じく一、二番で絶好機を作る。今度こそ得点なるかに思われたが、前田の粘りのピッチングの前に無念にも後続が討ち取られ、敢えなくこの回も無得点に終わる。
4回 表: ナックは二死から八番・池宮城が中前ヒットで出塁するが、代走・村上が盗塁失敗で、この回は得点ならず。
裏: サントリーフーズは簡単に二死を取られるも、そこから八番・谷角、九番・河内の連続ヒットで二死二死一、二塁とし、今日当たっている一、二番へ打順が回る。この絶好機で一番・上原の当たりはキャッチャー後方への小フライ、これをキャッチャー阪本が見事ダイビングキャッチ。鮮やかなファインプレイで大きな局面をまたも無失点で切り抜ける。
5回 表: 追加点の欲しいナックは、先頭の九番・岡本が左前ヒットで出塁。その後一死三塁とするも、谷角の渾身のピッチングの前に後続が倒れこの回も追加点ならず。
裏: ナックはここで前田に替え、宇都宮をマウンドへ。すると一死から三番・浜名がレフト線へ大きな二塁打を放ち出塁。続く四番・山岸は死球で出て、一死一、二塁の絶好機をまたも掴む。その後二死となるも、六番・遠藤がセカンド後方へのタイムリーを放ち、遂にサントリーフーズに待望の1点。なおも二死一、三塁のチャンスだったが、ここは宇都宮に抑え込まれて、追加点ならず。2点ビハインドで最終回の攻撃を残す。
6回 表: 尻上がりに調子を上げた谷角が最後の力を振り絞り、4番・阪本からの攻撃を三者凡退に討ち取って完投。遂に反撃に転じた味方の最後の攻撃に望みを託す。
裏: 良い流れに乗って試合をひっくり返したいサントリーフーズだったが、宇都宮の前に最後は二者連続三振などで敢えなく三者凡退に倒れゲームセット。再三のピンチを阪本の好リードなどで凌いで凌いで凌ぎ勝ったナックが、遂に4度目の挑戦にして悲願の関西初制覇を果たした

【優勝】 ナック 【準優勝】 サントリーフーズ




#10・吉川哲監督(ナック):

『(決勝は)3回挑戦して3回共負けていて、今回が4回目の挑戦だった。勝てて、ほっとしています。気持ちで負けない様に、締めて、締めてやってきた。(応援してくれる皆に)いつも野球ばかりやってすいません。頑張っていきますので、これからも理解してください』

#5・阪本選手(ナック):

『監督が言うとおり、ドームでは勝てなかったので、集中して頑張った。(次は全国大会)まだまだ通過点だと思っている。この先、いかに結果を残せるか? 頑張っていきたいと思います。関西代表として頑張ってきます』




#10・吉川哲監督(ナック):

『4回目のドームだったが、過去はすべて負けているので、ドームだからと色気を出すな、平常心で自分たちの力を出そうと心がけました』

#16・西村選手(ナック):

『応援に駆けつけてくれた、たくさんの子供たちを指導している手前、恥ずかしいプレイはできないと思った。バントを決めて、顔が立ちました。守り抜いて我慢して繋いで1点というのが、ナックのスタイル。精神的には辛いが、慣れたスタイル。全国大会でも頑張ります』

#26・宇都宮投手(ナック):

『野手からゲームに入って、途中でリリーフをやるのは難しかった。初めての相手では無かったが、今日は制球に苦しんだ。普段は河川敷とか程度の悪いマウンドでやっているので、(ドームのマウンドは)慣れなかった。緊張はあまりなかったが、力みはありました』

#17・山下選手(ナック):

『(二塁打の打席を振り返ると)インコースに真っ直ぐが来たので思いっきり引っ張った。一番バッターの僕が塁に出ればチームも変わるので何とか出たいと思っていました』

#5・阪本選手(ナック):

『(先発の前田投手について)同点負けなので先制点は与えないように気をつけたが、苦戦した。前田は打たせて取るタイプ、それを意識したリードがいい結果に繋がったと思う。(相手のチャンスの芽を摘んだダイビングキャッチについて)相手の一番バッターがいいのはわかっていた、ここでなんとか立ち切ればと集中出来ていたと思います』

#12・前田真投手(ナック):

『試合を壊さない様にそれだけを心掛けた。打たれたり、死球を出したりと結果は悪かったが、調子そのものはよかった。自分自身、ドームは初めてだったが、投げやすかった。固さも、傾斜もよかった。ただ、あれだけランナーを出したらリズムも悪かったので申し訳なかったです。』

#10・山本監督(サントリーフーズ):

『バッテリー中心に頑張ったが、不運な点の取られ方をしたことと、毎回スコアリングポジションにランナーを進めながら、クリーンナップの勝負で点を取れなかったので、そこの差が出たと思う。先に点を取ってナックさんを焦らせたかったが・・・まだナックさんから先に点を取ったことがない。ただ、精一杯やったので悔いはないです』

#1・上原選手(サントリーフーズ):

『こういう舞台なので緊張すると思った、冷静になるように一番として出塁の仕事をしっかりしようと思った。ナックさんの方が、ノーアウトのランナーをしっかり繋いでいたので、そこに差があったのかなと感じました』

#11・迫選手(サントリーフーズ):

『(二安打を打ったが)ヒットは偶然だと思うが、一番の上原さんが塁に出ていたので、なんとか一個でも前に進めようと思った。あと一歩というところが、ナックさんとの分厚い壁だと思っています』

#22・谷角投手(サントリーフーズ):

『大阪ドームは大学のときに何回かプレイしている。緊張よりも抑えたいという気持ちが大きかった。最初から真っ直ぐで押していったが、少し飛ばしすぎたかも。ナックさんには、これまで6回くらい戦って一度も勝てていないので、次は勝ちたいです』






Copyright(c)GBN Commission All rigthts reserved.
当サイトに掲載される全内容の無断使用・無断転載を禁止します。