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2回表、先頭の4番・谷脇明がレフトへの会心の安打で出塁するも得点ならず
二日連続完投となったブラックバイキングス先発・佐藤は感動的な力投を披露
最終回、二死走者なしから3番・瀧が意地の安打で出塁するも、瀬崎の前に得点奪えずゲームセット
遥々九州から遠路駆け付けたパティエンスと、前の日に東京ドームでの関東決勝を制したばかりのブラックバイキングス。共に大きなハンデを抱える両者の激突は、1回表、九州優勝投手のパティエンス・瀬崎浩が三者凡退で打ち取る見事な立ち上がりを見せると、すぐ裏、今度は関東優勝投手のブラックバイキングス・佐藤が負けじと三者凡退に切って取る素晴らしい立ち上がりで応戦。

そのまま3回まで共にゼロを並べ合う見事な投手戦となるも、4回裏、パティエンスは二死一二塁から9番・平田がレフトオーバーの2点タイムリーツーベースを放って遂に均衡を破ると、この回もう1点を追加し3点のリードを奪う。

流石に連投の疲れを見せたかに思われた佐藤だが、次の5回裏は気迫で三者凡退に打ち取るなど、前日にビッグゲームを完封したとは俄かに信じ難い圧巻のピッチングで味方の反撃に託すが、最後まで隙を見せない瀬崎の好投の前に打線が散発2安打に封じられてゲームセット。

見応え満点の素晴らしい投手戦を、平田の会心の一撃で制したパティエンスが、九州勢としては2012年の新生会病院以来3年ぶりとなる全国決勝進出を勝ち取った。
4回裏、パティエンスは先頭の5番・岩崎がセンターへのクリーンヒットで出塁
その後、二死一二塁から9番・平田が目の覚める左越2点適時二塁打を放ち先制
先発・瀬崎浩は散発2安打に抑える素晴らしい投球で見事完封勝利


ジリジリとした投手戦が続く中、4回に先頭の5番・岩崎、7番・瀬崎の安打などで二死一二塁の好機を作る。

ここで打席に入った主将・平田。ヤフオクドームでの九州決勝では、主役の座を濱川に譲った平田だが、この試合ではその濱川の前で大仕事を成し遂げ、主将として見事にナインの期待に応えた。

歯を食いしばり力投する佐藤の投じた7球目。粘りに粘ってフルカウントに持ち込んだ執念が、殊勲打に繋がった。まさに目の覚める当たり。凄まじい打球がレフトの頭上を遥かに越え、走者二人をホームへ迎え入れた。

「皆が作ってくれたチャンス、キャプテンとして何としても打ちたいと思った。」主将としての責任感が平田のコメントに良く表れている。彼とは幼馴染と言う沖監督によると「平田は今年あまり打てていなかった」とのことだから、この大舞台でまさに己に打ち勝ったことになる。頼れる主将のここぞの大仕事が、見事にチームを決勝進出へと導いた。


試合後、過密日程を詫びた我々に対し、「大丈夫です」と爽やかに微笑んだ。

そればかりか、驚いたことに「それより、こんなに良い環境で試合させてもらえた」と逆に感謝の言葉を口にした佐藤。

感動しきり。素晴らしい人間力。彼には2日に渡り、色々なことを教えられた。

チームの主将も務める佐藤。この日も1番打者として投打に勇躍した彼は、流石に平田にタイムリーを浴びた際には肩を落とす姿も見せたが、そこで終わらないのが佐藤の素晴らしさ、次の回を初回以来となる三者凡退で打ち取る気迫のピッチングを魅せると、最後の打席でも一塁へ猛然とヘッドスライディングし、最後までプレーでナインを鼓舞しまくった。

強烈なキャプテンシーをも体現した佐藤。彼には野球人として見習うべきところが、本当に数多くある。


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