TOP 大会結果 大会グランド情報 対戦結果報告フォーム 対戦期限延期申請フォーム 登録内容変更申請フォーム
大会記事バックナンバー 大会スケジュール 交流用掲示板 ベースボール・マガジン リンク集 お問い合わせ

(写真)豪快なピッチングで見事4回を無四球無失点と好投した丸源産業ベースボールクラブ・先発相川投手
初回いきなり安打で出塁した丸源産業BBC1番・永渕
レフト線に価値ある2点タイムリー二塁打を放った3番・大久保
MAX130km/hの快速球を連発し好投した先発・相川投手
胴上げ投手は3番手・横山投手
第2代九州王者の座を懸けた激突始まる
2年間王座に君臨した初代九州王者ユナイテッドアーミーに替わる、第2代王者の座を懸けた一戦。丸源産業ベースボールクラブ宮若市役所が、ヤフードームを舞台に激しく火花を散らし合った。

丸源電光石火の先制劇
宮若先発マウンドに登ったのは、美しいスリークォーターの副島。その3球目、未だ試合開始のサイレンが鳴りやまぬ間だったが、丸源先頭の1番・永渕がいきなりレフトへの巧みな安打で出塁し、さらに続く2番・松永もセカンドへの内安打で続くと、一死から4番・小川のファーストゴロの間に1点先制。まさに丸源電光石火の先制劇で試合はのっけから動きを見せた。

主将・大久保の千金打
2回表を三者凡退に抑え立ち直ったかに見えた副島だが、3回表またも先頭の9番・井口にライト前安打を許すなど、再び一死二三塁のピンチを迎える。丸源はこの好機で打席に3番・大久保。この9月に主将に就任し、そのプレッシャーから「不振だった」と明かした大久保だが、「皆がつないでくれたので、甘い球をしっかり打った」とする渾身の一振りは、レフト線への会心の2点タイムリーツーベース。試合後「あれが大きかった」と田中監督が手放しで喜んだこの大久保の千金打で波に乗った丸源は、その後も1点を加えなおも連続四球などで二死満塁として、遂に副島をノックアウト。結局急遽マウンドに上がった2番手・友広の前にさらなる追加点は逃したものの、この回丸源は一挙3点を奪い試合の主導権を握った。

絶口調相川快投
丸源先発は不動のエース・相川。試合後平然と「調子が良かった」と豪語しただけあって、この日の相川のピッチングはまさに絶口調、いや、絶好調で、MAX130km/hの快速球を連発するなど、宮若打線にまるで衝け入る隙を与えない。「チームメイトの声に励まされた」と一応周りを気遣う殊勝ぶりも見せつつ(?)、結局4回を無四球無失点と完全に相川の独壇場。チームの大量リードもあって5回からは若い日高にマウンドを譲ったものの、この相川の神懸かり的なピッチングはあまりに素晴らしかった。

宮若最後に猛反撃に出る
このままでは終われない宮若は土壇場の終盤6回、代わった丸源2番手日高に襲いかかり、先頭の9番・廣田のセカンドへの内安打や2番・佐野のこの日自身2本目となる安打などで無死満塁の絶好機を作り、打順はクリーンナップへ。準決勝野崎組BlueBreakes戦でチームをドームに導く決勝打を放った頼れる主将、4番・松尾らの登場に期待は大いに高まったが・・・・・無念快音響かず、宮若この回まさかの無得点に終わり大きな反撃機を逸してしまう。

丸源遂に悲願掴む、九州初制覇
代わった友広の好投が続き責め倦ねた丸源だが、最終7回表、友広に疲れが見えたと見るやまたもや一気に襲いかかり、6番・吉本の2点タイムリーなどで駄目押しの3点を加える。その裏、丸源は3番手・横山をマウンドに送ると、この横山が宮若の最後の攻撃を見事3人でピシャリと抑えてゲームセット。この瞬間、丸源産業ベースボールクラブが遂に悲願の九州初制覇を達成、歓喜の胴上げの中央では田中監督の体が高々と宙に舞った。

宮若市役所先発・副島投手が3回に掴まる
6回に先頭9番・廣田が内安打で出て反撃開始
2番・佐野が自身2本目の安打で好機を広げたが・・・
急遽3回から登板し好リリーフした友広も最後は疲れを見せた




インタビューに応える田中監督(左)と相川投手(右)

一昨年ここヤフードームで敗れ、昨年はドーム目前準決勝敗退と、2年間苦汁を嘗め続けた丸源産業ベースボールクラブ。準決勝ジャンボ福間戦との激闘を劇的に制した彼らは、ドーム決勝の舞台でも勢いそのままに勇躍し、遂に三度目の正直とばかりに悲願の九州初制覇を達成した。

試合結果はあまりに圧巻の大差大勝となったが、その打線の強力ぶりもさることながら、見事な完封リレーを完成した豪華投手陣も実に盤石。初めて進む全国大会での活躍が大いに期待出来そうだ。

試合後のヒーローインタビューでは、若き日の菅原文太を彷彿とさせる好漢・田中監督と、見事な快投を披露したエース・相川投手がお立ち台に上がった。

(田中監督)「正直言って苦しい戦いをここまで来たが、選手全員が頑張ってくれた。先取点をきっかけにして、キャプテン(大久保)を中心に選手が皆頑張ってくれたので大変嬉しいです。(スタンドに)とにかく全員を信頼して今日まで来て、応援してくれた方々の前で勝利出来た、有難う御座います。(目標は)この場に立たせてもらった皆に恩返し出来るように全国で頑張ります!」

(相川選手)「(今の気持ちは)最高です!昨日監督から先発を告げられたので、ご飯を一杯食べて早く寝て今日に備えた。先週他試合で負けたので、そのリベンジも懸けてマウンドに立ちました。(目標は)勿論日本一です。(スタンドに)今日はお忙しい中有難う御座いました、また宜しくお願いします!」





恐る恐る聞いてみると、やはり全員が市役所の職員とのこと、宮若市役所は我々の予想を裏切らない好チームだった。ドーム行きを決めた準決勝・野崎組BB戦の勝利を感慨深げに振り返ってくれたのは、見るからに良い人柄でチームをここまで導いた斉藤監督。流石に6回の大逸機に触れると無念の表情を浮かべたが、それでも最後まで爽やかな笑顔でドームを後にしたこの好監督を胴上げすべく、彼らはまた必ずやドームに帰って来るであろう。副島、友広の両スリークォーターを擁する投手陣と、この日当たりは無かったものの好打者丸出しの松尾主将を中心とした打撃陣とが魅力に溢れた好チーム、彼らのドームリベンジに早くも期待は高まるばかりだ。




見事な快投で4回を無四球無失点に抑えた丸源産業ベースボールクラブ先発・相川投手が、文句なし満場一致の満票で栄えあるMVPに選ばれた。


Copyright(c)GBN Commission All rigthts reserved.
当サイトに掲載される全内容の無断使用・無断転載を禁止します。