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5本もの本塁打を含む8安打で怒涛の11得点。試合開始直後から打線が猛烈に火を噴いた蒼天にとって、この最終ラウンド最終戦が如何に「負けられない試合だった」（田中監督）かが良く分かる。
先の最終ラウンド初戦で痛恨の黒星を喫した彼らには、この試合の敗戦は忽ち予選敗退を意味するだけに、初回から2番・塚野智、3番・比嘉の連続本塁打などでいきなり計4得点とトップギアで臨む。
2回、3回と無得点だったものの、3回裏に2点差に詰め寄られるや否や、それを起爆剤とばかりに再び打線が目覚めると、4回には6番・幸の本塁打で1点追加。さらに5回には5番・谷戸の2点タイムリーなどで3点、6回には再び3番・比嘉の2本目の本塁打で2点、7回にはこちらも2本目となる6番・幸の本塁打で1点と、4回以降毎回得点の猛攻でフタ桁得点を挙げて、予選通過への壮絶な執念を魅せた。
この打線の爆発に対し、先発したエース・石井も見事に応える。3回に2点本塁打を浴びたものの、それ以降は最後まで打者3人で打ち取る尻上がりのピッチングを披露。散発3安打2失点の好投で、絶対に負けられない試合を見事勝利に導いた。
この試合が最終ラウンド初戦だった青山ダイナマイツは、矢巻、栗田、富井と必死の投手リレーを見せたが、この日の蒼天打線の勢いを止めることは難しかった。また、3回の3番・橋本の2点本塁打や、最終回の先頭の5番・舘野の執念の安打など、打線も最後まで諦めず戦ったが、石井を打ち崩すことも叶わなかった。それでも終始ナインは明るく、ベンチには盛り上がりと団結力があった。
3年ぶりに大会に復帰し、2次ラウンドまで4戦全勝と見事な活躍を魅せたダイナマイツだが、今季初となるこの敗戦で、最終戦を前に予選敗退が決まると言う、あまりに非情な結果を突き付けられた。
ただ、その最終戦の結果次第で、蒼天とグレイトシャークスのどちらが予選通過となるかが決まる。つまり、ダイナマイツこそがこのプールの予選突破のカギを握ることになった。
来週行われる予定のプールC最終戦青山ダイナマイツ対グレイトシャークス戦に、大きな注目が集まる。 |
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