ＧＢＮ全国草野球大会

（優勝）TIMEOUT　（準優勝）JIMOKUJIマリナーズ

TIMEOUT二年連続中部制す！ＭＶＰは吉本！

（写真）怪物現る！？マリナーズ打線を相手に被安打１以外出塁を許さないほぼ完璧な投球を披露したTIMEOUT吉本投手

とにかく凄かったＴＯ先発吉本投手

西捕手の好リードも光った

ボークで三ランナー土渕生還ＴＯ先制

増田の好走塁で追加点

因縁の対決始まる

御存知予選リーグ第２節で波瀾を巻き起こした因縁のカードである。初出場J・マリナーズが王者TIMEOUTに土を付け中部に大激震をもたらした、まさにその運命のカードがドーム決勝戦の大舞台で再現された。

怪物ヨシモト現る！

TIMEOUT先発は御存知エース不破・・・ではない！不破はちゃっかりレフトを守っているではないか！ならばマウンドにいる男は誰だ！？謎に包まれる事務局をよそに、マウンド上の吉本「ヒョイッ」と軽々腕を振ると、なっ、なんとモノ凄い快速球が「ズバンッ」！ヒョイッと投げるのにズバンッ。ヒョイッなのにズパンッ。ヒョイッ、ズパンッ・・・・・彼のあだ名は「おヒョイさん」に決まった。冗談はさておき、このおヒョイさん、いや吉本がと・に・か・く凄かった。

マリナーズはデカイ

対するマリナーズ先発は前沢。こちらも見るからにタダ者ではない絶品サウスポー。ヤンキース井川に似てるなぁ・・・と、思いきや、捕手内藤はロッテ里崎に、サード石田はデビルレイズ岩村にソックリ！途中からショートに入った岡本（広）に至ってはドカベンの殿馬を彷彿とさせ・・・つまりまさに夢のドリームチーム。そして、見るからにヘルメットが窮屈そうな主砲高野を筆頭に、皆見上げるほどの偉丈夫ばかりで、とにかくそのデカさにも驚かされた。

美し過ぎる投げ合いに見惚れる

おヒョイさんと井川の投げ合いはそれはもう見るもの全てを酔わせた。井川ならぬ前沢は４回二死から二四球を出すも、それ以外は７Ｋを奪うパーフェクトで危なげ無し。おヒョイさんこと吉本も５回二死から６番石田に初安打を許した以外は全くもって危なげなし。０－０のまま終わる、誰もがそう確信したが・・・

まさかのボークで試合が動く

マリナーズは６回から好投の前沢に代え、先程安打を放った石田にスイッチ。見るからに豪快な投げっぷりの石田だったが、先の出塁が響いたか制球に苦しみ、あろうことか先頭９番土渕に頭部死球。次の打者にもツーボールとなったところでたまらずマリナーズベンチは稲熊をマウンドへ投入。緊急登板となった稲熊、盗塁やワイルドピッチなどで土渕に三塁まで進まれると、ここで痛恨のボーク！すなわち無安打で待望の１点を先制したTIMEOUTは、続く最終回にも四球で出塁した増田の好走塁などで追加点を挙げ、終盤にして一気にリードを２点に広げた。

ＴIMEOUT中部二連覇達成

結局マリナーズ打線は吉本投手の前に１本の安打以外は出塁すら叶わず、西捕手の好リードにも阻まれ毎回の１０Ｋを奪われて万事休す。２－０でここにTIMEOUTの予選リベンジともに、中部二連覇なる前人未踏の大記録が達成された。

素晴らしい投球を披露したＪＭ先発前沢投手

岡本（広）は小兵ながらその動きは実に素晴らしかった

チーム初安打を放った石田選手

急遽登板した稲熊投手

冨士代監督（左）と吉本投手（右）がインタビューに呼ばれた

衝撃的だった。とにかく吉本投手の実に完璧なピッチングがあまりにも強く脳裏に焼き付く試合だった。怪物右腕を得たTIMEOUT、もはや昨年惜しくも準優勝の座に甘んじた全国大会「GBN DOME FINAL」の優勝候補に一気に名乗り出た。

試合後のヒーローインタビューには、ゲレーロ似ながらお調子者ゆえに（？）人気沸騰中の冨士代監督と、圧巻のデビューを飾った吉本投手が呼ばれた。

（冨士代監督）「厳しい試合になることは分かっていた。予選でコテンパにやられたので、競った試合になればと思った。とにかく（マリナーズは）怖い。去年東京ドームで結果が出なかったので（今年こそ全国で）優勝したいです。」

（吉本投手）「（今の気持ちは）サイコーです。前から監督にこの試合を任せると言われていたので、右腕一本を監督に授けるつもりで投げた。（目標を問われ）もちろん全国制覇です。これからもTIMEOUTを宜しくお願いします。」

全員野球を貫き次々選手を入れ替えたマリナーズ。ところが出てくる選手が次から次へと皆実に素晴らしいものを持っていること一目瞭然、明らかに肌の色ツヤが違う「うら若き」（？）メンバーも多数在籍しており、彗星の如くデビューした今回のみならず、今後将来的にも実に楽しみなスーパーチームであることを改めて痛感した次第である。

怪物吉本投手（写真中央）が満場一致でＭＶＰに選ばれた。
そして敢闘賞は、見事なリードとＰＬ安藤もビックリの強肩を見せたTIMEOUT西捕手（写真左）と、TIMEOUT打線を５回無安打に抑えたJIMOKUJIマリナーズ前沢投手（写真右）に贈られた。