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（写真）
貫録の1失点完投勝利を収めたI LOVE ベースボール別府投手 |
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macs
（東京都中央区） |
1 |
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I LOVE ベースボール
（愛媛県松山市） |
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初の九州開催となった今回の禁一（＝禁断の一発勝負）だったが、やはり、あの“ドームスペシャリスト”が黙っている筈もなく、つまり、前回ナゴヤドームに続いて、もはや当たり前のように此処ヤフオクドームにも元気に勇姿を現した。勝手に“ドームスペシャリスト”の称号を付けられたチームとは、I LOVE ベースボール（愛媛県松山市）であることは言うまでもない。
これが通算4度目のドームエキストラゲーム参戦となる彼らだが、率いる酒井監督は、ダンディーな身のこなしと言い、毎日日サロに通わなければ絶対出せない見事な黒い肌と言い、とにかく金持ってます感が半端ない。どうやら彼の財布が、日本中のドームを蹂躙するための潤沢な資金源の一つのようだが、この日の会場には他にも、金の臭いを大いに漂わす人物が存在した。
対戦相手macs（東京都中央区）を率いる澤地監督と、平田、加茂両首脳は皆、腕に高級そうな時計をチラつかせ、「全員で飛行機で来た」と何と遥々関東から参戦。「1機チャーターして来た」との噂も立ち、それこそオリックス対ソフトバンクのような金にモノを言わす対決（モノを言わす意味が違うが・・・）と相成った。
前置きが長くなったが、とにかく試合はドタバタの幕開けだった。I LOVE ベースボールは、あろうことか「入口を間違えた」と時間ギリギリにハァーハァーゼェーゼェー言いながらドーム入りし、そのまま1回表の守備でいきなり2つのエラーを連発して一死一二塁のピンチを背負うドタバタ劇を演出。しかし、後で考えるとこれは、この窮地を2つの空振り三振で見事に切り抜けた大エース・別府の、まさに独り舞台の幕開けだった。
試合後、塁審を務めた審判の一人が「しかし若くて良い投手だったね」とわざわざ大会本部に言いに来て、思わず「は？若くて？」と聞き返しそうになった（実際には「え？」とは言った）が、その審判は御年67歳だったから彼から見ると、程なく50に手が届こうかと言う流石の別府も、県岐阜商の高橋純平投手と同じような年に見えるのかも知れない。とにかく、この日の別府は殊更素晴らしく、6回までmacs打線を見事に抑え込んで、三塁を一度も踏ませずにゼロの山を築き捲った。
別府の好投に応えるべく、打線も2回裏、一死二三塁から7番・酒井のゴルフ三昧ゆえのドロー系の三塁強襲打などでまず2点を先制すると、続く3回には一死二塁から3番・三好（和）のセンターへのタイムリーヒットで1点を追加、さらに続く4回にも二死一二塁から1番・遠藤がセンターへの会心のタイムリーヒットでもう1点をダメ押して、この時点でほぼ試合を決めたかに思われた。
しかしmacsは先発・古澤（朋）が5回から見事に立ち直って2イニングを零封し、最終回の味方の反撃に託すと、最後に打線が奮起。流石に疲労から試合開始直後より見た目が10は年を喰った別府に襲い掛かり、一死から7番・藤瀬がセンター前ヒットで出塁すると、昨年のプロ野球オールスターゲームでの中日・大島選手のように、忽ち二盗、三盗を決め、一死三塁として、ここで8番・三澤（大）がセンターへ意地のタイムリーを放ち、遂に待望の1点を手にして完封負けを回避する。
さらに、その後も二死一二塁と攻め立て、もはや試合終了時刻も迫って、ここでまさかの中途打ち切りとなってしまうかどうかのハラハラ感も加わったその時に、酒井監督が悠然と大会本部の元に歩み寄り、おもむろに「今ピッチャー替えていい？」と言うから、主審の打ち切りコールに怯えていた大会本部は総ズッコケ。どうやら最後二死から投手交代は事前の決め事だったようだが、しかし本部にキッパリ却下されると（そんなことがあって良いのか！？）、これがもはやヘロヘロだった別府に喝となって届いたようで、最後の打者を渾身の真っ直ぐで見逃し三振に仕留めて、試合は無事打ち切られることなくゲームセットを迎えた。
敗れたmacsは、古澤が最後まで一人で投げ抜き、打線も最後に意地を魅せるなど、大遠征した甲斐が十分にあった見事な試合内容となった。この日3安打した3番・古澤（拓）の打棒も素晴らしく、1番・古澤（和）はチーム初ヒットを放って・・・そう、チームに3人もの古澤選手がいたのである。しかも、さらに驚くことに三澤選手も同じく3人おり、これにより、本部の記録係は完全にテンパったことをここにカミングアウトしておく。とにかく、鮮やかな緑のユニホームのインパクトと共に、古澤三澤問題の強烈なインパクトも残し、macsは揚々と帰りのチャーター機に乗り込んだ。
ちなみに、勝ったI LOVE ベースボールにも、三好が2人と繁桝が2人いた。記録係撃沈。人類皆兄弟。遥々ご出場頂いた両チームの皆様、大変お疲れ様でした！ |
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